2007年10月13日土曜日

低糖ダイエット vs 低脂肪ダイエット

炭水化物抜きダイエットと脂肪抜きダイエットを比較した試験です。

少し前ではダイエットと言えば脂肪を制限するものでしたが、今世間では、炭水化物ダイエットが流行っているようですが、どちらが有効なのでしょうか?

この試験は73名の肥満の患者を対象にして、6ヶ月の集中した指導の後、12ヶ月間フォローアップした結果です。
全体で見ると、体重・体脂肪の変化率はどちらのダイエットでも変わりませんでした。
しかしながら、インシュリンの分泌の高い患者の減量では、体重で低炭水化物ダイエット5.8kg減に対し、低脂肪ダイエット1.2 kg減(P=0.004)、体脂肪率でも、2.6%減に対し0.9%減(P=0.03)と18か月後に差が見られました。

インスリンの分泌の高い人の見極めに今回の試験はブドウ糖付加試験(OGTT)を使用しています。日本でも糖尿病の診断に使われる試験ですので一度診療所で検査してみるのも良いかもしれません。但し、日本のOGTTは1時間後、2時間後を測るのが普通で、今回の試験で使用された30分後を計るには、前もって医師に相談したほうが良いでしょう。

JAMA. 2007;297:2092-2102.

0 件のコメント:

カウンター